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テントについて

2010年08月28日 15:51


アラスカ デナリ ランディングポイント ハンター、デナリへのベースキャンプです。

テントについて少し書いてみようと思います。
これまでもいくつものテントに入り、テントで過ごしてきました。
遠征に行くと50日とか、2001年のパキスタンでは、キャラバン中も含め85日間ほどはテント生活でした。

石井スポーツのオリジナル製品に『ゴアライトテント』というシリーズがあります。
このテントは非常に秀逸で、特に防水透湿素材を使用したテントというのは、日本製にしかないため、海外でも羨ましがられます。

僕自身も
2002年 ネパール ローツェ(8516m)
2003年 ネパール アンナプルナ(8091m)
2006年 チベット チョオユー(8201m)
2006年 チベット シシャパンマ(8012m)北壁アルパインスタイル
2006年 ネパール アマダブラム(6812m)
2008年 インド カランカ(6931m)北壁アルパインスタイル
2009年 パキスタン スパンティーク(7027m)北西壁アルパインスタイル
2010年 アラスカ デナリ(6194m)南西壁アルパインスタイル
とシリーズを使い分けて、使ってきました。

特長と注意点などを比較、検討してみましょう。


ゴアライトテント

【マテリアル】
・本体素材:30dnリップストップナイロンゴアテックス
・ボトム素材:40dnナイロンタフタ(ポリウレタンコーティング)
ゴアライトテントで使用しているゴアは3レイヤーで表が30デニールのリップストップナイロン、裏地はポリエステルのトリコットメッシュを張り付けてあるものです。パフォーマンスシェルのレインウェアと同じ。

【特長と短所】
・耐久性が高い。

・裏地のポリエステルが水蒸気を吸収し、広く拡散させるために表に水滴として出てきにくいため、ゴア3種の中では一番結露がしにくい。

・軽量ではあるが、後継2種と比較すると生地も厚く、重さもある。

・使用後にしっかりと乾かさないと、裏地のメッシュ部分に湿気が残りカビが生じたり、匂いが残る。


ゴアライトX

【マテリアル】
・本体素材:30dnリップストップナイロンゴアテックス〈ピラミッド〉
・ボトム素材:40dnナイロンタフタ(ポリウレタンコーティング)
いわゆる2.5層のゴアテックス。3レイヤーの裏地を省き、しかしゴアフィルムが剥き出しだと傷が付いたりしやすいため、極小のドット加工とコーティングをしてある。レインウェアなどのパックライトはブラックだが、ゴアライトXは白色の生地(テントが黒いと中も暗くなってしまうため)。

【特長と短所】
・非常に軽量で、収納性もコンパクト。

・しかしながら湿気を吸収、分散させてくれる裏地生地がないため、結露が表に出てきやすい。

・パックライト自体は裏地が無いぶん、水分が透湿する際に抵抗が少なく(3枚構造よりも1枚少ない2枚構造のほうが抵抗が少ない)、3レイヤーゴアに比べたら20~25%ほど透湿性が良いといわれている。つまりはより結露しにくいはずなのだが、実際には目に見える形で結露が発生しやすいため、より結露する印象を与える。

・軽量だが、意外と頑丈。2008年のインドヒマラヤカランカ遠征の際にはテントが落ちないようにかなり強く壁側に引っ張り、壁側は岩に当ってもいたが破損はなかった。
そうはいっても比較すると耐久性は落ちるため、耐用年数よりも軽さ重視の山行に向く。



G-ライトテント
【マテリアル】
・本体素材:30dnリップストップナイロンX-TRECK(裏地はマイクログリッドバッカー使用)
・グランドシート素材:40dnナイロンタフタ(ポリウレタンコーティング)
・ポールスリーブ:210dnナイロンタフタ

3レイヤーで裏地をマイクログリッドバッカーに変更したもの。ゴアテックスプロシェルとほぼ同じ生地、構造。マイクログリッドバッカーの特徴は、強度が強いため、より表生地を薄く軽量にできる。ウェアの場合は裏地がメッシュではないためマジックテープがくっつくようなことが無く、裏地の強度も高い(以前の3レイヤーは裏地のメッシュ擦り切れてくるが、それがない)。肌や中に着ているものの滑りが良く、腕や足を動かしやすい。ゴアテックスプロシェル仕様のアウタージャケットは価格も高く、ゴア製品の中では最上級の位置付け。

【特長と短所】
・軽くて、強度も強い。

・パックライトではないため、裏地無しのゴアライトXと比べると結露がしにくい。しかしマイクログリッドバッカーの裏地は従来の3レイヤーのポリエステルトリコットメッシュほどは湿気を吸収、拡散してはくれないためゴアライトと比較すると結露はしやすい。

・今年のアラスカで使用したが、寒冷地ということも有り、やはり結露はかなり発生した。
特に冬季などテント外とテント内との気温差が激しい場合は結露がより顕著に発生するため、僕らは水泳用などのセームタオル(絞れば水が抜ける、水分をほとんど保持しないタオル)をハンドタオル大の大きさに切っておいて、鍋やコンロに一緒に入れておき、出てきた水滴を拭き取っている。

・下にアライテントのホームページから抜粋した結露についての説明を貼り付けてありますが、シュラフカバーをしても結露は発生します。シュラフカバーはシュラフを外からの濡れからは守ってくれますが、テントと同じようにシュラフ(人間側・暖かい)とシュラフカバー(外側・冷たい)の間で結露する時にはします(特に冬)。

寝ているときに出た湿気はシュラフの羽毛や化繊綿に吸収され、また徐々に出ていきます(余談ですが山行前と、山行後ではシュラフの重さはかなり違います。湿気を吸うことによって重くなっています)。
それがシュラフカバーに当たりますが、外の気温によって冷えているカバーに触れ、冷やされることによって飽和し、結露として出てきます。そして冬であればそれが凍り、霜になります。テントと同じで2レイヤーのゴアテックスシュラフカバーは3レイヤーのものよりも格段に結露します。

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G-ライトテント アラスカデナリ南西壁4000m位?

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テント内に吊るしているギアにも壁面にも表面霜が


結露について(アライテントのホームページより)
 テントの内側に細かい水滴が付着する場合があります。これが結露です。

 テントやツェルトの場合、炊事などによる水蒸気の発生元や極端な気温差がなくても、結露は発生します。特にツェルトの場合、防水加工をかけた布地を使用しているので全面にわたって発生します。

 これはテントの中のような狭い空間の中では、通常の屋内よりも水蒸気の濃度が高くなることが原因です。そして、テントの中で常時、水蒸気の発生源となっているのが人間なのです。

 人体の構成要素の約60%は水分です。仮に人が1日に2リットルの水を摂取した場合、そのうちの約35%に当たる0.7リットル(缶ビール2缶分です ね)が、皮膚の表面や、呼吸によって放出されています。こうして狭いテントの中に水蒸気は満たされ、結露が発生するわけです。(ゴアテックス®のテントで も程度の差はあれ、結露は必ず発生します。)

 結露は特に防水加工を施してある、シートの立ち上がり部分などに集中的に発生します。また、防水加工をかけられているツェルトなどでは全面的に発生します。

 「雨も降らないのに水が漏った」というお客様のお電話に象徴されるように、こうした結露はよく漏水と間違えられます。良く調べてみると水が漏る場所がなかったという場合が多いようです。

 結露は換気を頻繁に行うことでかなり防止することはできるのですが、100%結露の発生を防ぐことは、現時点では不可能です。

 もちろん私たちは効果的に結露を解消できるようなテントの開発に努力していくつもりですが、結露は必ず発生すると考えて、濡らしたくないシュラフなど は、シュラフカバーなどで防水加工をしておいたほうが良いでしょう。(特にテントの壁際で寝る場合)
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